No.65
All Due Respect
 
フィルはジョニー、ジミーたちと弟ビリーの遺体の確認に行く
弟を殺されて復讐の念に燃えているフィルはクリスを殺ろうとクリスの母の家に行き脅しをかける。

トニーBは農場に身を潜めている。


トニー宅にカーメラの父ヒューと設計士のイーゴナッツが今度建てる家の設計図を持ってくる。
姿を消したトニーBの代わりに命を狙われているクリスは南に飛ぶために荷造りをしている。
そこにカーメラから電話があり、結婚式のための食器の返事をアドリアーナから貰いたいと食器屋から頼まれたと言われる。
クリスはアドリアーナは何もいわずに自分捨ててを出て行ったと答える。
レイモンドはFBIのグロッソにトニーとヴィトーがバスステーションプロジェクトの話をしているテープを渡す。

レイモンドの誕生会が開かれる。
トニーのいない場でNYにトニーBを差し出さないトニーの血縁に甘いやり方にメンバーは不満を口にする。


遅れて誕生会にやってきたトニーはまずレイモンドの誕生日を祝い、それから
トニーBをNYに渡さない理由をメンバーたちに話す。もし引き渡せば、殺される前にひどいリンチと拷問にあわされるのがその理由だった。
そしてトニーはこれがいとこであるトニーBだからというのでなく他のメンバーであったとしても同じことをして守るつもりだ、と宣言し、この問題はファミリーとして解決する、と個々の判断で勝手なふるまいをしないようにクギをさす。
相変わらず電話ばかりをしているアンソニーにトニーとカーメラは渋い顔だ。

カーメラはトニーにクリスとアドリアーナが別れたことを知っていたかと尋ねる。
トニーは知らなかったとこたえる。
「あいつはなんでも自分の中に溜め込んでしまうからなだから依存症なんかになるんだ」

潜伏中のクリスにシルビオが金を届ける。
自分もトニーBみたいにひいきされたいというクリスにシルビオは「おまえがひいきされてないって?言わなきゃわかんないのか」。

シルビオはトニーに組織内でトニーに対する不満が広がっていることを話す。
そしてボスとしての態度を批判する。
それに対してトニーはこう答える。
「こういっちゃなんだかトップに立つってのがおまえにはどういうことかわからないだろ、これがオレの選んだ道だついてくる気のないやつはそのうち始末つける」

フィルはトニーのおかかえ運転手だったベニーを酒場で見つけ出す。

フィルに気付き車に逃げ込んだベニーは車を発進させるもののひきずりだされバールで滅多打ちにされる。

ベニーは頭蓋骨骨折の重体、組織内でのトニーへの不満はまたふくらむ。

弁護士のメルボインが脳卒中で倒れたことで呼び出されたトニーはジュニアに一連のことを相談するがボケたジュニアでは全く話にならない。
メルボインの脳卒中のおかげでジュニアの裁判が9ヶ月ほど延期になる。

港に積荷が入るがすべてNYが横取りをする。
いつまでたってもNYにトニーBの居所を教えないトニーにメンバーたちは日々イライラを募らせていく。

メルフィーとのカウンセリングでトニーは今回の件は自分のヘマだと吐露をする。
アンソニーの企画したパーティで酒のタダのみをした客がアンソニーの仲間と殴り合いになる。
アンソニーが日がな長電話をしていたのはこのパーティの打ち合わせのためだった。
トニーはジョニー・サックに電話をするが逡巡、無言のまま電話を切る。
その後自分に不満があると聞いていたポーリー宅へ行く。
ポーリー宅には捨てたはずのパイオマイと自分の描かれた絵があった。
「冗談じゃねえ」トニーはそれを壁からはずし、ゴミ箱に捨てる。
トニーは農場へ行き、買出しから戻ってきたトニーBの頭をライフルで撃ち抜く。トニーBは吹き飛び即死する。
トニーBの始末をつけたトニーはジョニー・サックに「やつはルート9Aの146にいる」と電話をかける。
現場に駆けつけたフィルは自分が殺るはずだったトニーBの死体をみつける。
事務所に戻ってきたトニーにパッツィ、シルビオ、バカラは「いつでもいけるぜ」と声をかける。

トニーはジョニーに電話をする。
「解決にならねえぞ」ジョニー。
「もう終わりだ」トニー。
「やつ(フィル)は今、手をつけられねえぞ」
「やつにとってもダレにとっても一番いいのは終わりにして日常に戻すことだ」
トニーはトニーBのやっていたビジネスのあがりの一部をフィルに譲ろうと思っていると言う。
ジョニーは翌日早朝6時半にジョニー宅で話し合いをしようとトニーに提案する。

トニーはクリスの潜伏先を訪れ、農場に行きトニーBの死体を拾い敷地の外に埋めろと指示をする。

アンソニーは大学の願書を書いていないせいでおこずかいは無しだと言われる。しかし先日のパーティでの売り上げが手元にあるから大したダメージにはならないらしい。
アンソニーのパーティは好評でどうやら彼はイベントプランニングの方向に進みたいらしいということがわかる。とりあえずやりたいことがみつかったことにトニーとカーメラはひとごこちをつく。

翌日早朝、ジョニー・サックのもとに行ったトニーはこれで手打ちだと宣言する。
ジョニー・サックもそれを飲み、ふたりは和解する。
その場にFBIが踏み込み、運良くジョニー・サックよりそれに一瞬早く気付いたトニーはほうほうのていでその場から逃げ出す。
ジョニー・サックは逮捕された。

FBIがジョニー宅を立ち去るのを確認したトニーは弁護士のニール・ミンクに電話をする。
NY逮捕の情報をすでに手に入れていたニール・ミンクは今回のターゲットはNYだけでNJは大丈夫だから安心していいと言う。
NY逮捕はジミー・ペトリールの密告によるものだった。
ボスであるジョニーとジミー・ペトリールの手下が逮捕の対象になった。ジミー・ペトリールは代償に18年の刑を免れた。

靴を濡らしぼろぼろの格好で家に戻ったトニーにカーメラが言う。
「どうしちゃったの靴がびっしょりじゃない」

 
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