ジャスティス
試写会のチケットを貰ったので、突如の観覧。
だもんで予備知識は、なーんもござんせん。
チケットの写真からうかがい知れるのは戦争物ってことくらい。
どうやら前線経験のない議員の息子のボンボン兵士(コリン・ファレル)が主人公のよう。
おお〜。ではそんな彼が前線に出て下層階級出身者や叩き上げの仲間たちに
時には支えられ時には反発して成長していく物語なのね。
仲間の何人かは「ママ〜」と断末魔を残したり恋人への手紙を彼に託して死んでいったりするのね。
すぐに、ボンボン君は上官を空挺部隊に送り届ける途中、米兵を装ったドイツ兵に捉えられ拷問を受けることに。襲われた時に頭を撃たれた上官の脳みそがボンボン君の顔面に飛び散ったりして。うーむ。最初の試練ね。
一面真っ白な雪の世界。零下何十度という場所に建つドイツ軍の拷問部屋で裸にされ靴を奪われ延々と受ける拷問。
やっと釈放されたかとおもうと収容所までの何百キロの道のりをほとんど防寒装備のない足元のまま歩かされるボンボン君。
うー。寒そう辛そう。でも君の成長のためだ頑張れ。
で、捕虜収容所に到着。
するとブルース・ウイリスが眉間に皴をよせ空(くう)を見つめての直立不動。
どうやら彼の上官になる模様。
うれしいことにここでは暖かい靴下と靴も手に入ります。
食事もちゃんと出るしタバコも吸える。あの時のドイツ軍基地にくらべればまったくの天国みたい。
だけど、これから過酷な戦場に行くのだからそれくらいの息抜きはないとねボンボン君。
それから、黒人兵が二人入所したり、人が殺されたり、ブルース・ウイリスが眉間に皴を寄せて空を見つめたり。
ドイツ兵と対立したり、劇をしたり、裁判があったり、ブルースウイリスが眉間に皴を寄せて空を見つめたり。
食中毒が起こったり、またまた人が死んだり。
ぼんぼん君いつ前線に出るのかと思いきやなんだか収容所内裁判で弁護士なんかやってるし。
(ボンボン君はボンボンだから一流大学法学部出身)
で、またまたブルース・ウイリスが空をみつめて眉間に皴を寄せて。
気が付くとなんの盛り上がりもないまま映画は終了していたのでした。
今日のデク
最初から最後までずーっとなーんもせんと眉間に皴を寄せて空をみつめていただけの
ブルース・ウイリスに木偶(デク)の坊大賞を。
最後だけおいしいとこさらおうったってそうは問屋はおろしません。
しかし、なんでしょうウインドトーカーズのニコラス・ケイジといい、「苦悩する寡黙な男」の演技、
といえば何故皆、あの表情なのかしらん。
(眉間に皴を寄せ唇を結び一点を見つめる。その際必ず鼻の下は伸ばしてるのがポイント)
発生源はあの人とみた。
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