No.59
In Camelot
 
バカラ宅で子供たちの犬が飼いたいという会話からトニーとジャニスは昔飼っていたティッピーという犬の話をすることになる。
トニーはムシが湧いて田舎にやられたというがジャニスは保健所に行ったのだというバカラもそれに同意する。
途中、親類のコンチェッタ伯母さんが亡くなったと電話が入る。
コンチェッタ伯母さんの葬式に参列するトニーたち。
アンクルジュニアも出席している。トニーは葬儀後、父ジョニーの墓参りについでに行かないかと誘うが、ジュニアはせっかくとった5時間の外出許可に墓参りなんか出来るかと断る。
ジョニーの墓に行くと見知らぬ女性がいた。
話をしてみるとそれはジョニーの昔の愛人だったフラン・ファルスタインだった。
フランはジョニーが生前、欲しいものがあったらトニーに話すようにと言われていたと言う。
「何が欲しい?」
「別になにも」

フランと会ったことをメルフィーに話すトニー。
家庭にないものを親父は求めたというトニー。
「だからお父さんの浮気は許されるってわけですか?」メルフィー
「親父が浮気したのはおふくろが悪いんだ」

クリスは断酒会に通っている。
そこにはペンシルバニアのリハビリ施設にいたころに知り合った放送作家のJTもいた。
ふたりは施設を出た後も互いに励ましあっていた。
ジュニアも昔はフランに夢中だったらしい。
彼女にプロポーズをしようと指輪を用意していたけれどこんな商売に巻き込んではいけないと断念したとトニーに話す。

ジュニアは外出許可を得るために新聞の訃報欄をみて知り合いがいないか探し、弁護士のメルボインに許可をとるよう電話をする。
フランの家に行くトニー。
そこでティッピーの写真を見つける。
フランに聞くとジョニーが息子にくれたと言う。

若いころのジミーとヘッシュが写っている写真を見ながらフランはわたしがもらうはずのお金をヘッシュがゴマかしたと言う。
ジョニーとヘッシュとフィルの持っていたレース場の所有権を譲るといわれていたのに500ドルしかもらえなかったと。

トニーはジュニアのことを話すがフランは「まるでストーカーだった」という。

トニーはヘッシュのところに金の交渉に行く。
フランに500ドルしか渡さなかったのは残りは手間賃だという。
しかしレース場の取り分は渡すのでフィルと話をつけておけと答える。
「フランを大事にしてやれ親父の愛した女だ」トニー。
「悪い女じゃないんだがどことなくシャクに障るんだよ」ヘッシュ。

なんとか葬式を口実に外出をしようとするジュニア。なかなか許可をとれないことに業を煮やし直接メルボインのところへ行く。

クリスはJTがギャンブルをやるという話を聞き賭けのことならオレが引き受けるよと言う。
JTはその話に乗りクリスにポーカーの賭場を紹介してもらう。
レース場売却の取り分に関してフィルたちと話合いがなされる。
サーキットと土地を合わせて62万5千ドル。
トニーの取り分の15万ドルの三分の一をフィル残りをヘッシュが負担することになる。
フィルが入所する前は若造だったトニーの現在の尊大な態度にフィルは腹を立てる。

フランはその話に喜び、昔JFKと付き合った頃の話をし、権力のある男性につくにはそれにふさわしくなければいけないと言う。リビアのことを「大晦日のパーティの写真を見たけれどひどいかっこう」と批判する。


クリスの紹介で賭場にいるJTは負けが込んでいる。引き上げ時を誤り結局5万7千負ける。
手持ちのないJTにクリスは利子2パーセントで6万、で貸してやる。
期限が来ても返せないJTの部屋をクリスは訪れる。
「オレのこと避けてんのか」
「ずっとTV局にいたんだ」
「嘘つくな明日また来るからきっちり用意しとけ」
再びJTはクスリに手を出す。
サルの家の小さい息子が亡くなったとバカラから聞いたジュニアはこれ幸いと葬式に行きたがる。
幼い子供の死にムネを痛めるバカラをよそにジュニアが外出許可を楽しむ。
期限が来ても金を渡さないフィルを見つけたトニーは逃げるフィルを追いかけ車ごとバスに衝突をさせる。
「逃げようたってそうはいかないぞ、オレの金を払え」
トニーはフランと食事に行く。フランはトニーが止められている電話と滞納している家賃を払うようにと渡した金でボッテガ・ベネタの靴を買っていた。

後日、フィルから受け取った15万ドルを持ちフランの家に行くトニー。
肺気腫だったジョニーの前でタバコを吸っていた話を聞きおふくろだってタバコを止めていたのにとトニーはフランを非難する。

先日亡くなったコンチエッタ伯母さんの夫であるジオも後を追うように亡くなった。
葬式に参列したジュニアは大声で泣き出し「こんなことはくだらん」と言い参列者から奇異の目で見られる。

ジュニアを病院に連れて行くジャニス。
一過性の発作かもという医師は言い、ジュニアは「気分が沈んで」という。
「そら葬式ばっかり行ってたら当たり前だろう」トニー。
金を返さないJTのもとにクリスとリトルポーリーは取り立てに行く。ぼこぼこに殴られたJTはエミー賞のトロフィーを売りに行くが金にならない。
結局BMWを売り、ふたたびリハビリ施設に舞い戻る。
トニーはメルフィーとのカウンセリングでリビアが流産したときのことを思い出す。
出血したリビアが入院をし、ジョニーに連絡をとるが愛人のところにいたためにすぐには病院にかけつけることはなかった。

夕べはどこにいたのかというリビアにジョニーはヤンキースを見に行っていたと言い、トニーに嘘の同意を求める。

「あなたはお父様をお手本にしてるみたいだけどお父様に否はなかったの?」メルフィー。
リビアを許して前に進まなければとメルフィーは言う。

「親父さんの愛人と会ったのか?」シルビオ。
「ああいい女だよ」
仲間たちの前でフランがJFKとつきあっていたことを話すトニー。

談笑の中でこういう。
「これだけは言えるあの頃ジャッキー・ケネディは離婚を考えただろうよ」

 
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