No.58
Sentimental Education
 
リネンの集配の途中でトニーBはトラックを盗まれてしまう。
トニーBについて快く思っていないオーナーのキムはトラック盗難の件でトニーBを疑う。
(後にふたり組みの犯人が捕まる)

アンソニーはトニーに憎まれ口をたたく。
険悪なムードの中アンソニーが言う。
「今にたたきのめしてやる」
トニーはアンソニーに「今すぐやってみろどうした」と掴みかかる。


バカラの家でのファミリーの食事会に招かれたトニーBはマッサージ師の資格をとるために勉強をしている。
一緒に連れてきている恋人は刑務所にいたときにネットの出会い系サイトで知り合った。
カーメラはアンソニーのことで進路指導のウエグラーに呼び出される。前々からウエグラーのことが気になっていたカーメラはそわそわしながら出かける。
アンソニーは大学進学に必要な成績に及んでないという。やり直しをさせたレポートは国語教師のフィスク曰く不自然なほど出来すぎているとも。
イタリア系で親の職業のせいでそういうことを言うのねとカーメラはくってかかる。
ウエグラーはカーメラを食事に誘いカーメラは喜んでOKをする。

カーメラは牧師にウエグラーを好きになったことを打ち明ける。
「いけないとわかってるけど彼を好きなの」
「そういう問題は夫であるトニーを交えて話し合うべきだろうね」牧師。

好きなシリアルも食べられない男だけの生活が居心地の悪くなったアンソニーはカーメラのところに戻りたいという。
一緒に暮らす上でのルールを決めたいとカーメラは告げ、わたしを人生から締め出さないでとアンソニーに言う。

トニーBはキムに呼び出される。
キムはトニーBにトラックの件で疑って悪かったと謝る。
そしてトニーBの日ごろの勤勉さを褒め、空き店舗があるから自分の娘と一緒にマッサージパーラーをやらないかともちかける。

トニーBはマッサージ資格の試験に合格をし、これから店になる空き店舗の改装を始める。

カーメラはウエグラーと食事に行き寝る。

牧師にそのことを懺悔する。
ロザリーにバレないようにしなさいと忠告される。

ガールフレンドと道を歩いていると暴走して行く車からゴミ袋が捨てられるのを見たトニーBは袋を拾いあげる。
袋の中にはドラッグと大金が入っていた。
金は一万か一万二千ドルある感じだ。

拾った金でメンバーたちに酒をおごるトニーB。

アンソニーのリポートの「蝿の王」を手伝うカーメラ。しかしアンソニーは居眠りをして全くヤル気がない。

トニーはアンソニーの忘れものを持ってくる。
それはアンソニーが誰かから買って盗作するつもりだった過去の「蝿の王」のAプラスのリポートだった。

拾った金でスーツを新調するトニーB。遊びに興じ眠らないままリネンの仕事に行く。
アンソニーの盗作のことをウエグラーに話すカーメラ。リポートの課題を出した国語教師のフィスクがプレッシャーをかけるからだと言う。
そしてその日はウエグラーの誘いを断り寝ないまま家へ戻る。

ウエグラーはフィスクにアンソニーの成績をCにするように頼むが、フィスクはアンソニー・ソプラノは甘ったれだといい、あなたの一言でフレド・コルレオーネがCをもらえるなら本当に頑張ってる子がどう思うかね、という辛らつな言葉を返す。

リネンの仕事の後はマッサージパーラーの改装、双子の世話、トニーBの疲労がたまっていく。
トニーBは拾った金で毎夜のようにギャンブルに興じる。日中はリネンの仕事、夜間は店の改装と体を休める暇がない。

アンソニーはユニオンカレッジに向いているかというカーメラの問いにウエグラーはしばらく距離を置こうと言う。
「どういうこと?」カーメラ。
「トム・フィスクに理不尽な要求をしていると思うといたたまれない気持ちになってくるんだよ。・・・なんだか君に利用されてるような気がする」
「付き合ってる人に頼みごとをしちゃいけないの?」
「女を武器にした君の手口にまんまとやられたよ」
カーメラはウエグラーに最低だと言い、夜道に気をつけての捨て台詞を吐いて部屋を出る。

ドアの修理にやってきた父親のヒューにカーメラはトニーみたいな人と結婚したから何をしても必ず裏があると思われると泣く。

ギャンブル、リネンの仕事、店の改装子供の世話、その上手違いで店に置くはずの椅子が自宅に届き、ガールフレンドとも口論になったトニーBの疲れとイライラは最高潮に達していた。
「よう相棒、三日後開店だな」と今頃になって初めて店にやってきたキムをボコる
食事中のトニーを訪ねるトニーB。
「この前言ってたろ?かっぱらったエアバッグさばくのに人が欲しいって」
「マッサージ店はどうした?」
「・・・・」
「他人と組むもんじゃないな」トニー。
     
 
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