No.52
Whitecaps
 
クリスが薬物の厚生施設から退院した。パッツィが迎えに行き、それをFBIが監視している。

ジュニアの裁判では陪審員の話し合いがなされている。

カーメラの具合が悪いのでトニーはクザマーノの病院に連れていくがこれといった病気はみつからない。精神的なストレスといった診断が下る。
帰りに体調が悪いからというカーメラを押し切ってトニーがある場所に寄り道をする。
それはトニーがこれから家族のために買おうとしている海辺の別荘だった。
別荘に行くとカーメラの父親のヒューがいて不動産屋の女性と家のチェックをしている。いい物件らしい。
しかし、別荘はすでに買い手がついていてトニーたちのものになるかならないかはそちらのローンの申請結果待ちだった。
ジョニーの妻ジニーは子供の教育ローンの支払いが遅れていると銀行から電話があったとジョニーに話す。が、すぐこれからデパートに行くという。工事が遅れ収入のままならないジョニーは出費を抑えるようジニーに小言を言う。

ジョニーとトニーはカーマイン暗殺の件で密会する。トニーはリスクは全部自分にかかるため、この仕事はパスしたいという。が、ジョニーが不動産詐欺の利益はまわさずにこれからの建築プロジェクトはトニー6、NY4の取り分にするというトニーの条件を飲んだため、仕事を引き受けることにする。

トニーはホワイトキャップスの持ち主弁護士のアランと会い、相手の決定が90日以降をいうところをついて自分はキャッシュで二週間以内に金を払うという。アランは承諾し、トニーは別荘取得の権利を手に入れる。
カーメラもアンソニーもメドウもこの海辺の別荘を喜ぶ。

別荘購入のための金が必要なトニーは早めにジョニーの仕事を実行することにする。

クリスだけに他のメンバーには口外厳禁の念を押しカーマイン暗殺の件を話す。
最初ジョニーがかんでいると知らないクリスはNYとNJの戦争になると驚くが、真相がわかるとアーウィントンの黒人たちにカージャックにみせかけた殺しを早速依頼する。

イリーナが酔った勢いでトニー宅に電話をしてくる。その電話をアンソニーがとる。
カーメラに変わり、トニーとスベトラーナの関係を話してしまう。
ショックを受けるカーメラ。
トニーが家に戻るとカーメラがトニーのものをあらいざらい部屋の外に投げ捨てている。
「この最低男!この家から出て行って!」
「俺がなにかしたか」
「ずっとわたしをだまして浮気してたのね、アバズレ女と」
カーメラはスベトラーナのことを言い、トニーはカーメラに4万ドル盗んだことを言うがカーメラはとぼける。
「その女にあって私にないものってなに」
トニーはイリーナの家に行く。
しかし出てきたのはスベトラーナだった。イリーナはブライトンビーチあたりに隠れているという。トニーがゼルマンを鞭打った時からゼルマンは不能になりゼルマンとも別れたという。トニーのことを恨んでいるらしい。

厚生施設を退院したクリスの様子を聞く捜査官。入院している間、ビトーから5分おきに電話がかかってきていたことをアドリアーナは話す。

カーメラに追い出され居場所のなくなったトニーはホワイトキャップスで一晩をあかす。朝になり誰もいないはずの別荘に人がいることで不審者が侵入したかと思ったアランが様子を観に来る。

トニーはカーメラとこうなったせいもあり、今は家を買っている場合ではないので手付けを返してくれとアランに言う。しかしいまさら前の希望者に売れないためアランはキャンセルは困ると断固受け付けない。

ジョニーから電話があり、突然カーマインが取り分の譲歩を承諾するという。トニーたちは集まり、今まで40パーセントの取り分を譲らなかったカーマインの15パーセントまでのダウンに交渉はまとまる。カーマインは最後に「この件は息子の口ぞえだ、わしがいなくなっても覚えててくれ」と加える。

交渉はまとまり、カーマインの暗殺はなくなったと思ったトニーたちだったがジョニーは続行をトニーに告げる。
アランからトニーに電話がある。とりあえず契約破棄は受けるが保証金20万ドルは返さないと。

トニーは家の離れで寝泊りをすることになった。

メドウがトニーとカーメラの事態を見て涙ぐむ。
「あなたには素敵な未来が待っているわ」カーメラ。
「フリオのせいなんでしょ?」メドウ
「誰がフリオだなんて?わたしは一度もパパを裏切ったことはないわよ」

「本当に悪かった」とトニーはカーメラに謝る。しかしカーメラは出て行ってとだけいう。
「オレは出ていかないぞ」

トニーはカーマイン暗殺の件でどうもしっくりこないものを感じ、クリスに中止を連絡する。
クリスは暗殺を依頼した黒人たちを呼び出し、報酬の半分を渡し口止めをする。
黒人たちはクリスが立ち去ったあと、ベニーたちに蜂の巣にされる。
トニーとカーメラはまた言い争いになる。
そしてフリオが好きだったことを言う
トニーは激昂し壁にこぶしを叩きつけ大きな穴を開ける。
スベトラーナにあってカーメラにないものは自立していて話が通じるということだとトニーは言う。
「こういう女を望んだのは誰よ、あんたが欲しがったのは尽くしてくれる女でしょ」
ジュニアたちが脅していた陪審員が議論を拒み話し会いは膠着状態、審理続行が不可能になった。

ジャニスとバカラの仲も進展しており、ふたりがいちゃつくとジュニアがバカラにべたべたするなと怒る。
保証金を返してもらえないトニーはクルーザーをホームパーティを開いているアラン宅の前に横付けして大音響で音楽を流すという嫌がらせをする。
カーマイン暗殺の遅れをジョニーがせっつく。
しかしトニーは暗殺は中止だと告げる。
ジョニーはオレをコケにするようなやつを信用したのが間違いだった、このままじゃすまさないぞと言う。

トニーは家を出てプラザホテルに行くことになった。メドウもアンソニーも泣いている。

「セラピーを再開して」メドウ
「また元どおりになる可能性あるよね」アンソニー
「そうさ、おわかれじゃない」トニー
「気をつけて」カーメラ

一旦おさまったかと思われたトニーたちの嫌がらせだったが夜になって再び音楽が流される。
妻はアランにトニーたちにお金を返して、という。
    ここでシーズン4終わり
 
BACK / TOP / NEXT