No.53
Two Tonys
 
八十年代に逮捕された組員たちがぞくぞくと出所することになった。
NYでは参謀役だったアンジェロ・ガレペ、幹部だったフィリップ・レオタルド、ニュージャージーでは70年代の大物、ミケーレ・フィーチ・ラマンナ、そしてトニーのいとこのトニーBが出所する。
ボビーの家での食事会にメドウ、アンソニーと出席していたトニーはジャニスとテレビで流れるトニーBの出所のニュースを見て喜ぶ。
別居中でトニーが留守の家にクマが出る。
カーメラは鳥獣管理局を呼ぶがその時にはもうクマは姿を消している。
愛人のヴァレンティーナの家でニック・ノルティとバーバラ・ストライザントの『愛と追憶の彼方』に見入るトニー。バーブラが精神科医でノルティがその患者だ。
トニーはメッセージカードを添えてメルフィーに花束を贈る。
それからメルフィーに電話をしもう医者と患者ではなくなったので食事にさそってもいいはずだと言う。
メルフィーは断る
再び自宅にクマが現れる。
生活費を渡しに来たトニーはクマが出たことを黙っていたカーメラに何故自分を呼ばないのかと怒る。
カーメラの呼んでいた鳥獣管理局がやってきたがやはりクマの姿を見つけることはできない。
トニーは心配だからホテルの泊まれというがカーメラは断る。
カーメラとトニーは金のことで口論になり、カーメラはトニーがアンソニーを別居の後ろめたさから甘やかしすぎると責める。
出所し、ジュニアの家を訪れたフィーチをトニーは歓迎し再会を喜ぶ。
「会いたかったぜ伝説の男」

仕事に復帰したいと言うフィーチにトニーは他のやつの足を踏んづけるなとクギを刺す。

トニーの命令でメンバーがクマの見張りにトニーの自宅に交代で行くことになった。

組織では食事代は幹部の下っ端が払うことになっておりその支払いでポーリーとクリスはお互いに押し付けようと戦々恐々としている。

出所したアンジェロを迎えトニーとジョニー・サック、カーマインなどNYとのゴルフラウンドの食事の席でカーマインは脳出血で倒れる。

すぐにフロリダに住むカーマインの息子カーマインJrに連絡がとられる。

トニーと寝る夢を見るメルフィー。

現実ではトニーはメルフィーのカウンセリングルームにやってきて「直接会って医者と患者じゃない方向に持っていきたい」とメルフィーを口説く。
拒否するメルフィーに無理やりキスをするトニー。
メルフィーは冷たくトニーをあしらう。
その話を聞いたメルフィーのカウンセラー、エリオットは警察に届けたらどうかと提案する。
患者と医師の関係がなくなった今がとても危険だと言う。


NYとNJの食事会でポーリーはわざと他のテーブルの女性に酒をおごったり皆に持ち帰りをさせたりする。クリスが支払うことは分かっているからだ。
レストランの裏口でそのことについてもめているふたりの前にレストランのマネージャーがチップが足りないとやってくる。
マネージャーとクリスとポーリーは口論となり投げた石がマネージャーにあたり彼は半死にになりポーリーが拳銃でとどめを刺す。

翌日クリスの元を訪れたポーリーはこれ以上ふたりがもめても得策がないとしてこれまでのごたごたを水に流そうと提案する。
クリスもそれを承知する。

カーマインの状態は悪い。
フロリダからカーマインJrが戻ってくる。
トニーは再びメルフィーの元へ行き、バミューダ旅行に一緒に行こうとチケットを持って来る。
メルフィーは拒否をし、トニーに自分に対する正直な気持ちを尋ねられ、カウンセリングではトニーの価値観を否定することはなかったが個人対個人では到底認めることが出来ないという。
誠実でなく、女性も仲間も大切にしない力づくですべてを手に入れようとするトニーを批判するメルフィーの言葉を最後まで聞かずにトニーは「クソバカ女」と捨て台詞を残し診察室を後にする。

カーメラのところに行ったトニーは自らライフルを持ちクマの見張りをする。

 
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