No.54
Rat Pack
トニーとマザローネが密会しているレストランの前でFBIが張り込みをしている。

マザローネは一緒に仕事を出来た礼だと言いトニーにラットパック(フランク・シナトラ、サミー・デイヴィスJr ディーン・マーティン)が描かれた絵をプレゼントする。トニーはそれを喜び受け取る。
マザローネはトニーに都市管理局が古いバスステーションの別用途転用に許可を出したがその入札額がどれくらいになるか議員のゼルマンに聞いてみてくれないかと頼む。
トニーはマザローネがそんなことを知りたがるなんて珍しいな、と言う。

マザローネの帽子にはFBIの盗聴マイクが仕掛けられている。

アドリアーナはサンスバリーノにジョセフ・コーゴーという男を知っているかと尋ねられる。
アドリアーナは会ったことはあるけれどトニーと食事した時にシャンパンを贈られただけだと答える。
FBIでレイモンドを含め、トニーが幹部たちを集めて資金集めのハッパをかけているレイモンドの盗聴テープが聴かれる。
レイモンドはこのときにラルフがコーヒーをこぼして一張羅のスーツが台無しになったので弁償してくれとFBIに言う。

サンスバリーノたちはクレイジーホースの駐車場に仕掛けた監視カメラの映像をみている。
「ポーリーは来ていないっていってたのに来てるじゃないの」

ジュニア宅にフィーチが来ている。
もうじき出所するトニーBの仕事についてフィーチに尋ねられたトニーはエアバッグの仕事をやらせるつもりだと答える。
盗んだ車からエアバッグをはがし転売する仕事だ。

カーマインが亡くなったという連絡が入る。
カーマインの葬儀が行なわれ、NO2だったジョニー・サックがそれを取り仕切るが息子であるカーマインJrは当然それが気に食わない。
ジョニーは妻の信仰する宗教のやり方でカーマインを棺に入れている。それに抗議するカーマインJr。
ふたりの対立は顕著になっていく。

アドリアーナはリトルポーリーとクリスと自分のブライドメイドであるティナとの飲み会でティナが勤めている会社で書類の偽造をして横領をしているという話を洗面所で聞く。
ティナはリトルポーリーのことはそっちのけでクリスにこなをかける。

アドリアーナは家に戻ってからそのことでクリスが鼻の下を伸ばしていたことに文句を言う。クリスは自分が酒を我慢しているのにアドリアーナは自由に飲んでいることに文句をつける。

出所したトニーBを迎えに自宅へ行くトニー。
ふたりは再会を喜ぶ。その足でトニーBの母親クインティナ(リビアの妹)とアーティのレストランで行なわれる出所祝いパーティに向かう。
トニーBのパーティは盛大に行なわれ。入所していた間に大きくなったメドウとアンソニーにトニーBは驚く。トニーBの娘ケリーは行方不明になっている。
その後、バダビンでも出所祝いが行なわれる。メンバーたちはトニーBの出所を喜ぶ。
バダビンのトイレでジョニー・サックとトニーはリトルカーマインの話をする。
「5年もフロリダでお気楽な商売をやってきた甘ちゃんがよー」とジョニー・サック。
トイレから戻ってきたトニーにトニーBは「よー。デブっちょのお出ましだ」とボスであるトニーを馬鹿にした態度を見せる。トニーはとりあえずその場は冗談だということで受け流す。
明け方のダイナーでふたりはこれからの仕事について話をする。
エアバッグの仕事を紹介するというトニーにトニーBはカタギのフツウの仕事をやりたいと話す。
入所中に働いていたリハビリ施設での経験から理学療法士の資格をとるつもりでいた。
トニーは韓国人がやっているリネンの仕事を紹介する。

カーメラの家では毎週メンバーの妻たちが集まって映画の上映会が開かれている。もちろんクリスの婚約者であるアドリアーナも参加している。

アドリアーナはサンスバリーノに今のこの自分の状況の苦しさを訴える。
サンスバリーノは自分の過去を話し、今、アドリアーナは善人の側にいると説得をする。

サトリアーレでトニーBはメンバーたちのマッサージをしている。
そこへトニーがやってきて「ここは温泉じゃないんだ」と激怒する。
トニーBを店の駐車場に呼び出したトニーは「腹で押すなよ」と言うトニーBに先日のバダビンでの冗談のことも含め「俺は仮にもボスだおちょくるな」と詰め寄る。
トニーBは謝罪をする。
パッツィがフェアフィールド付近が危ないとトニーに報告する。フェアフィールドはトニーとマザローネの会う店のある区域でパッツィの懇意にしている警官がナンバーのヒットしない妙な車が止まっていたというのだ。
FBIだと確信したトニーはマザローネがマイクをつけているかどうか確認することにする。

カーメラの映画会で追い詰められたアドリアーナは思わずFBIのことを話しそうになる。
「皆んなに、わたし、隠していたことが・・・」しかしすんでのところで思いとどまり、そのまま逃げるようにアドリアーナは立ち去る。

何度もクリスにコナをかけるティナに腹を立てていたアドリアーナはサンスバリーノに会った時に横領の話を暴露する。

マザローネの態度にマイクの存在を確信したトニーだったが、今までの親密な付き合いを思えば思うほど、マザローネの処遇に苦しむ。

さんざん悩んだトニーだがラットパックの絵を夜中に橋から川に放り捨てる。
翌日、トランクに押し込まれたマザローネの死体が発見される。

     
     
 
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