No.76
Cold Stones
 
トニーとカーメラはアンソニーがバイト先のビデオ屋を首になったと聞かされる。アンソニーはバイト先のグッズを盗んで売っていた。


アンソニーは反抗的で開き直っている。カーメラはアンソニーのことで眠れない。そこにメドウが戻ってきてフィンについてカリフォルニアに行くと言う。
NJとNYのビジネスミーティング。フィルは空請求の仕事が五人分はキツいので減らしてくれとトニーに言う。トニーはそうはいくかといいジョニーに話せというがフィルは自分が決めたらそれがNYの最終決定だと聞かない。




カーメラは聖エルゼア祭のチャリティで手に入れたパリ行きのチケットの有効期限が近づいているがどうするかトニーに尋ねる。
トニーが一週間もあけられないというので、カーメラはロザリーと行ってもいいかと言う。トニーは少し考え、アンソニー、メドウ、建売住宅のことで大変だろうから骨休みをしてこいと賛成する。
ショッピングセンターで新聞を読んでいるトニーの前にヴィトーが突然姿を現す。ヴィトーはトニーをつけていたのだった。身の安全のために兄のブライアンが少し離れた場所から見ている。
ヴィトーはトニーに組織に戻らせてくれといい、自分はゲイでないと主張する。戻るのに20万ドルの迷惑料を払い、建築現場の復帰は無理でもアトランティックシティで水商売をやりたいという。
バダ・ビンに戻ったトニーはクリス、ポーリー、シルビオにヴィトーのことを話すが皆、ヴィトーに批判的で、トニーはアトランティックシティの話もしてみるが誰も返事しない。
トニーはパリに旅立つ前のカーメラに大金入りのルイ・ビトンの財布をプレゼントしてやる。



ヴィトーは家族に再会しレストランで食事をする。子供たちに自分はCIAのスパイで秘密の仕事をしているから誰にも帰って来たことを言ってはいけないと言う。
それからロックフェラーセンターで子供たちにスケートをさせてやる。いつになったら一緒い住めるのかたずねる妻のマリーにトニーとの関係が修復してからだと答える。
モーテルに帰ったヴィトーはジムに電話をしてみるが、ジムはヴィトーの人間性を批判し、二度と電話をしてくるなと言う。
パリに着いたカーメラとロザリーはパリの食べ物、言葉、空の色に感動する。そして町のいたるところに見られる建造物に畏敬の念を抱く。

スーパーでテリー(Terry Doria)に会ったヴィトーは2万の借金を申し込まれる。利子2・5で承諾する。



フィルはトニーにヴィトーのことで詰め寄る。
ヴィトーの妻マリーは知らないふりをしていたが絶対戻ってきていると。

トニーはシルビオにヴィトーのアトランティクシティの話は忘れろといい、フィルともめたくないので、空請求の仕事のためにヴィトーはカルロに殺らせると決定する。 「正しい選択だ」シルビオ。そしてトニーにあんまり自分を責めるなという。

フィルの妻のパティはヴィトーのことで教会の母親の会に行くと片身が狭いとフィルに愚痴る。
ヴィトーは自分の問題に正面から取り組まなければならないと言う。

トニーはカーメラのいない間バダ・ビンの踊り子ロリとちょっとした浮気のようなものをする。コトが終わったあとトニーはヴィトーにアトランティックシティの具体的な話が聞きたいからモールに来いと言う。

フィルとファット・ドム、ジェリーはモーテルで待ち伏せをし、ヴィトーを惨殺する。

バカラがサトリアーレのメンバーたちに知り合いの警官から教えてもらったとヴィトー惨殺のニュースを持ってくる。 「ヴィトーが殴り殺されてたのが発見された。ケツにはビリヤードのキューが突っ込まれてた」
「殺った奴は誰だかわかってる」トニー。

ゲイとはいえ同じ組織の幹部を殺されたことにメンバーたちはトニーの反応を待っている。
トニーは全面戦争になると稼ぐことがそっちのけになってしまうと考える。
「だから?」「どうする?」シルビオ
フィルを痛めつけるのは金だ、とトニーはいい、シープスヘッドベイにあるフィルの飲み屋を爆破することにする。

ヴィトーに金を借りていたテリーは一人ほくそ笑む。

カーメラはパリの歴史のある建造物をみて心を揺さぶられる。そしてその歴史の長さに人の人生の儚さを感じさせられる。
ロザリーはパリの若い男と親しくなり電話番号をもらう。 レストランでカーメラはジャッキーとジャッキーjrの話をしようとする。しかしロザリーはせっかく楽しかったのにニュージャージーを持ち込まないでと言う。 そして夜はあの若い男とすごすことにすると言う。カーメラもそれに賛成する。


トニーはメルフィーにアンソニーがムカつくと話す。
「ツラひっぱたいてやりたい。バカ息子が。あんたどう思う?」 確かにアンソニーはトニーの男はこうあるべきという考えにはそぐわないかもしれない、しかしそうでなかったら人を支配し暴力を振るう人間になったかもしれないとメルフィーは言う。
そして今までセラピーで避けられていたトニーの「生き方」について触れられる。 カーメラが父親からアンソニーを守るのに腹が立つのはトニー自身が母親に父親から守って欲しかったからだと言う。

サトリアーレ。カルロとシルビオは食事の準備をしている。パッツィを待っている。そこへNYのファット・ドムが支払いにやってくる。
はじめは平穏だったがファット・ドムがしつこくヴィトーのゲイにかけたジョークをいい、激高したシルビオがファット・ドムを羽交い絞めにし、同じく激怒したカルロがその腹を包丁で刺し殺し突発的に殺してしまう。
シルビオとカルロは頭を抱える。そこにトニーがやってきてしまう。シルビオは入らないほうがいいというがトニーは入る。
「おいおいおいおいおい」
トニーはシルビオの言うとおりそれを見なかったことにし、家に戻る。

家に戻ったトニーは友達とテレビゲームに興じているアンソニーをガレージに呼び出す。
明日7時から工事現場の仕事の話をつけたから行けという。もしきちんとしなければ、洋服、食事、住む所、順番にとりあげていくという。アンソニーは真面目に聞いていない。
トニーはアメフトのヘルメットでアンソニーの車の窓を割り、「オレを試すなよ」と凄む。
カーメラはアドリアーナの夢を見る。
夢の中に出てきた紳士がアドリアーナは自分が死んでいるのに気づいてないのだと言う。

パリから帰ってきたカーメラをトニーは暖かく出迎える。
ヴィトーの息子と娘はヴィトーの新聞記事を読む。
そしてCIAの話はうそで自分たちの父親はゲイだということを知る。

アンソニーは朝早く起き、バイトに出かける。

カメラマンは新聞記事を読み、ヴィトーのことを思い出す。
「こいつマフィアだったのか、オレこいつの写真とったぞ」
フォルダーをめくるとダイエットに成功したヴィトーの写真が出てくる。
 
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